多田消化器内視鏡クリニック

2021.11.11

がん生存率 最新版 (21/11/10)
昨日、国立がん研究センターより、最新のがん生存率の報告がなされました。

2011-2013年診断症例においては、症例数は胃がんが肺がんを抜いて1位となり、大腸は4位でしたが5位以下と大きく差のある症例数でした。

特に目を引くのは、胃がんのステージI症例数で、群を抜いて多いことがわかります。(下図赤〇)
胃カメラ検査の精度が上がり、より早期で発見される機会が増えたことが背景にあると考えられます。

生存率に関しては、胃・大腸ともに、ステージIで発見された症例は100%近い5年生存率が得られています。(下図赤〇)

しかし、ステージIVでの発見となると、胃では5年生存率が6.2%と極めて低く、大腸でも23.3%と予後不良な結果でありました。(下図青〇)

胃カメラ・大腸カメラによる早期発見の大切さを、改めて思い知らせる結果でした。

みなさんも相応の年齢になられましたら、自分のため家族のために、症状がなくても一度は検診を受けるように心がけて下さい。